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11.あなたの敵を愛せよ!
難しい人、反抗的で酷い態度の人々に出会うとき、あなたの信仰と救いへの決意が試されます。彼らはあなたを怒らせ、傷つけ、嘲笑うかもしれません。自分たちの宗教の名のもとにあなたを脅迫することもあるでしょう。そんな時、あなたのすべての罪を無償で赦してくださったキリストを思い出してください。そして、あなたも心から敵を赦すのです。神の愛は、あなたが心から彼らを愛するよう導いてくださいます。これは現実離れしたことでも不可能なことでもなく、あなたの中に宿る天の力から来る、内なる必然です。キリストの戒めを行う力と意志を、どうか聖霊が常に私たちに与えてくださいますように。
迫害する者のために祈りなさい。
それでこそ、天におられるあなたがたの
父の子どもになれるのです。
マタイの福音書 5:44-45
神に仕えるある男性が、人けのない地域をオートバイで旅行していました。その道中、若いヒッチハイカーが道端に立って、車に乗せてほしいとサインしているのを見かけました。そこで彼は立ち止まって、乗せてあげました。走り出して間もなく、背中に銃を感じ、「止まれ。降りて、金とパスポートを出せ!」という声を聞きました。神の人はバイクから降り、ポケットから財布を取り出そうとしました。強盗はお金に期待を膨らませ、手を伸ばしました。その瞬間、運転手が強盗のもう片方の手をたたき、ピストルが地面に落ちたのです。すぐさまピストルをつかむと、ショックを受けた強盗を地面に押し倒し、その上に膝をつき、拳銃を胸に当てて次のように言って怖がらせました。「祈って、自分の罪を告白しろ。おまえの死はもう目の前だ。目には目を、歯には歯を!おまえが私にしたように、私もおまえにするからな。」
強盗はは膝の下で叫びました。「どうか憐れみを!私は貧しいのです。」クリスチャンはこう答えました。「おまえは泥棒で、人殺しだ。神の怒りがおまえに臨んでいる。おまえは死んで真っ逆さまに地獄に落ちるだろう!」しかしクリスチャンはこう続けました。「これはあなたが生きる道だ。以前は私もあなたのようだった。だが今は違う。私の罪を赦し憎しみを克服されたキリストに出会った。だから私はあなたを許す。安心して行きなさい!」
強盗は立ち上がってクリスチャンを見て、口ごもりながらこう言いました。「10メートル位行った所で、後ろから撃つつもりですか?」すると神のしもべは彼に答えた、「いいや。しかし、あなたに命を与えるのはわたしではなく、キリストであることに気づくだろう。私はあなたより優れた者ではないが、私を救ってくださったキリストはあなたのことも救いたいと思っている。死んだ後に永遠に燃え続ける炎に投げ込まれないように、神を信じてあなたの人生を変えてもらいなさい。」強盗はわけのわからぬまま立ち去り、その男性が夜の闇に消えて見えなくなるまで、振り返って見続けました。
誰もがこのような劇的な事を経験するわけではありませんが、日常生活の中で私たちが他人を許し、他人が私たちにしたことを忘れるようにと、キリストは教えてくれます。たとえ彼らが私たちの行いを受け入れなかったとしても、私たちは彼らのために祈らなければなりません。私たちの救い主は十字架にかかりながら敵のために祈りました。
彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。
ルカの福音書 23:34
これがキリストに従う者の考え方であり、生き方です。
善をもって悪に打ち勝ちなさい。
ローマ 12:21
なぜなら、愛は死よりも強く、許しには憎しみよりも力があるからです。
読者の皆様。キリストの救いについての説明を理解していただけたなら、この救いには 2 つの側面があることにお気づきかもしれません。まず私たちは罪と最後の裁きから救われます。そして、私たちはキリストの愛による奉仕を行うように導かれています。救いには実践的な応用が必要です。経験を積んだ信仰者は、愛、優しさ、忍耐、柔和、謙虚、そして幸福のうちに歩みます。あなたは本当に救われていますか?